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# Webデザインの提案理由が言えないときに確認したい3つのこと
「なぜ、このデザインにしたんですか?」
この質問に、
「見やすいから」「最近よく見るデザインだから」
と答えてしまう。
デザインは作れるのに、提案の場で言葉に詰まる。
そんなWebデザイナーやコーダーに向けたお話です。
提案の理由は、見た目だけを見つめても増えません。
まず整理したいのは、サイトの目的、利用者が迷うこと、
その迷いに答える情報です。
正直、制作が終わってから理由をひねり出すのは大変です。
作る前に判断の材料をそろえる方が、説明も修正も進めやすくなります。
1.サイトで起こしたい行動を決める
「問い合わせを増やしたい」だけでは、何を作ればよいか決まりません。
誰から、どんな内容の問い合わせが欲しいのかまで聞きます。
ここからは架空の料理教室を例にします。
実際の案件や成果を紹介するものではありません。
教室の希望が「サイトをきれいにしたい」だったとしても、
事業上の目的は「初めて参加する方に体験レッスンを申し込んでほしい」
かもしれません。
そこで確認したいのは、次のような内容です。
– 体験レッスンと通常コースのどちらを案内したいのか
– 初参加の方と、料理経験のある方のどちらを想定するのか
– 申込み前に相談を受けたいのか、その場で予約してほしいのか
答えによって、必要な説明もボタンの文言も変わります。
「お問い合わせ」というボタンが間違いなのではありません。
利用者にしてほしい行動と、ボタンの言葉が合っているかを確認する、
という話です。
2.利用者が行動をためらう理由を確かめる
次に考えるのは、教室の魅力より先に、初めての方が何に迷うかです。
「包丁をほとんど使えなくても参加できる?」
「一人で行っても浮かない?」
「持ち物は何?」
こうした疑問が残ると、
楽しそうな写真があっても申込みをためらうかもしれません。
ただし、これは仮説です。
実際に届いた問い合わせ、受付時によく聞かれる質問、参加者から得た
感想などで確かめます。
情報がなければ、クライアントに確認したい項目として残します。
想像で作った人物像を、調査済みの事実として扱わないことが大切です。
たとえば「初心者でも大丈夫か」という質問が実際に多いなら、
初心者向けの説明を予約ボタンの近くに置く理由になります。
逆に、持ち物の質問がほとんどないなら、
ファーストビューに大きく載せる優先度は低いかもしれません。
不安を全部並べるのではなく、判断を止めているものから扱います。
3.情報の順番を提案の理由に変える
目的と迷いが分かると、レイアウトを説明する言葉が変わります。
見た目だけの説明
目的と利用者を含めた説明
写真を大きくしました
初参加の方が教室の雰囲気を確認できるよう、レッスン中の写真を掲載します。
よくある質問を置きました
申込み前に聞かれる初心者対応と持ち物を、予約前に確認できる位置へ置きます。
ボタンを目立たせました
体験内容を読んだ方が、日程確認へ進める位置にボタンを置きます。
ここまで言えれば、クライアントも「好きか嫌いか」以外の観点で話せます。
もちろん、この構成にすれば予約が増えると断言はできません。
公開後に、日程ページへの移動や予約完了など、目的に合う行動を確認して改善します。
提案時点では「何を狙う変更なのか」を共有することが先です。
提案前に使える短い整理メモ
次の4行を、制作に入る前に書いてみてください。
> 目的:初参加の方に体験レッスンを予約してもらう。
> 迷い:初心者でも参加できるか分からない。
> 根拠:受付に届いた質問で確認する。未確認なら仮説として残す。
> 提案:初心者向けの説明を、体験内容と日程確認の間に置く。
コーダーの場合も、このメモは役立ちます。
たとえば日程を開くボタンの挙動を決めるとき、「見た目どおりに動かす」だけでなく、
「利用者が日程を確認して戻ってこられるか」を相談できるからです。
担当範囲を勝手に広げるのではなく、判断が必要な点を共有する材料になります。
よくある質問
マーケティングを学ばないとデザインを提案できませんか?
学び終えるまで提案を待つ必要はありません。今の案件で、サイトの目的と申込み前の疑問を一つずつ確認するところから始められます。用語を覚えるだけでなく、制作上の判断に使うことが学習になります。
クライアントも目的を整理できていない場合は?
「問い合わせを増やす」と「既存のお客様に情報を届ける」など、候補を分けて確認します。制作側だけで結論を決めず、今回優先する目的を合意してから進めましょう。
制作経験を、提案できる力につなげたい方へ
まず、次の提案資料に「誰の、どんな迷いに答えるのか」を一文足してみてください。
デザインやコーディングの経験から、提案・設計・進行へ担当範囲を広げたい方へ。
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